私が、この当別町で自家焙煎珈琲豆専門店を続ける理由
苦い一杯から始まった、私の珈琲の道標
私は生まれも育ちもこの当別町。
コーヒーが自分の人生の道標になったと言っても過言ではありません。
過去に精神的な理由から入院をし私の人生には空白の期間がありました。
社会復帰のためアルバイトを始めた際に出会ったのが、自家焙煎のコーヒー専門店でした。正直に言うと、最初、コーヒーは「苦い」だけで、ほとんど飲めませんでした。
しかし、そのお店で働くうちに、コーヒー豆は産地や銘柄によって味わいがまるで違うこと、そして、自分でも心から「美味しい」と思えるコーヒーに必ず出会えることに気づきました。
それは、私自身の人生に光を灯し、前向きな気持ちを与えてくれる、かけがえのない発見でした。
家で飲むコーヒーこそ、最高の「フィーカ」
私は、この経験を通して知った「コーヒーを飲む楽しさ」をもっと多くの人に知ってほしいと心から願っています。
「専門店のお豆」と聞くと敷居が高いと感じるかもしれません。
でも、本当に美味しいコーヒーは、特別な日ではなく、毎日ご自宅のキッチンで楽しむ一杯にあると思っています。
当店がご提案するのは、スウェーデンの習慣にならい、コーヒーとお菓子でゆったりと過ごす「フィーカ(Fika)」の時間です。私が心込めて焙煎する珈琲豆は、誰もが気軽に淹れられ、毎日飲んでも飽きのこない、あなたの暮らしにそっと寄り添う優しい味を目指しました。
珈琲で、生まれ育った当別町を照らしたい
私が店を構える場所にこの当別町を選んだのは、コーヒーが私の人生を変えてくれたように、今度は私がこの大好きな町に恩返しをしたいからです。
当別の豊かな大地と清らかな水が育む農産物のように、私のこの店も、町を訪れる人、そして町に暮らす人々の心を満たし、安らぎを与える場所でありたい。
一杯の珈琲が、誰かの日常を少しでも明るく、豊かにするきっかけになりますように。
その願いこそが、私がこの当別町で焙煎を続け、皆さまに豆をお届けする、ただ一つの理由です。
当店のコーヒーと共に、ご自宅でやすらぎのフィーカをお楽しみください。
オーナー経歴
札幌の珈琲豆販売店でアルバイト、正社員を4年間経験。
J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター2級をアルバイト時代に取得。
2016/2月にネットショップオープン。
J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター1級を取得した翌年の春2018・04.01に独立しカフェオープン。